オイラの高校時代の話だけど、土管から聞こえる声の伝説っていうのがあった。その当時はまだ学校のグランドの周りには何も無く、延々と田んぼが広がるようなところだった。
グランドの隅っこに工事で置き忘れたのか、土管が一個置いてあった。直径1.5Mくらい、長さは2〜3Mくらいあったかなぁ・・・部活が終わると、悪いやつらはその中でタバコなんかを吸っていた。それから、だれが言ったのかは知らないが、土管から声が聞こえてくるという話が広まった。
誰も本気にはしていなかった。ところが、である。
当時オイラはラグビー部で、土管のある反対方向がテリトリーとなっており、あまりそちら側には近づかなかった。
ある日珍しくラグビー部は遅くまで練習して、他の部よりも大分遅い時間になってしまったのだ。あたりは真っ暗だ。何気なくみんなで、そのドカンに集まり、ドカンを背に一服やりだした。友達の一人がつぶやいた。
「あー疲れた。やってらんねー。」その時だった。ドカンの中から声が聞こえた。「たまにはいいだろ。」低い男の声と、響きわたる含み笑い。
みんな一斉に顔を見合わせ、瞬時にドカンの伝説を思い出し、我先にと全速力で逃げたね。次の日、他のやつらに話をしたが、だれも信じてはくれなかった。それ以来ドカンに近寄らなかった。
だから、気のせいだったのか、ホントに何かがいたのか?未だにわからない。そのドカンはオイラが卒業後もあったそうだ。
これって、伝説だよね。
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